HAB市民新聞に掲載された「脳内出血体験記」をご紹介します

 久しぶりのブログ更新で申し訳ございません!

先日、HAB市民新聞に、当店薬剤師の高木久子が脳出血で倒れてからリハビリを経て回復するまでの体験を書いた記事を掲載頂きました。

同じような悩みを持っている方々の少しでもお役に立てればと思い、ここでその体験記を紹介させて頂きます。

脳内出血体験記

高木久子

5 月 13 日 NHK の「プロフェッショナル」と言う番組で、あの長嶋茂雄さんのリ八ビリ担当医で、かなり重い症状の患者さんのほと

んどを改善へと導いている、リ八ビリ医師・酒向正春先生の?希望のリハビリ、ともに闘い抜く?という放送を見ました。矢巾町の「南昌病院」も同等以上の施設であるのをご存じでしょうか!

 私自身、昨年 12 月 24 日クリスマスイブの日に脳内出血で倒れました。最低気温? 4.8℃の中で、脳内出血により 12 時間以上倒れておりましたが、たった 3 か月で奇跡的に回復しました。

 トイレで倒れ、自分で起きあがろうとしても、動けない。なぜ?と思いながら 「助けてー」 と叫んだつもりだが声が出ない。翌朝 8 時30 分に出勤してきた娘夫婦により発見され、救急車で病院に運ばれました。娘には「救急車にサイレンを鳴らさないで」と口に人差し指をあてて伝えました。脳梗塞、脳内出血は早期の治療が重要と言われています。しかし私は寒いトイレの中で、今思えば午後 7 時から翌朝 8 時半まで、13 時間 30 分も寒い寒いなかに居たのです。脳内出血で失語症、左半

身マヒ、救急車で大船渡の県立病院に運ばれ、3 週間にわたる薬物療法、そしてその後のリハビリ。今では後遺症も無いくらいにまで回復しました。私自身奇跡と思います。東日本大震災から 1 年 9 か月、まだまだ医療施設も復旧しているとは言えない中、本当に、救急隊員の方々の迅速な対応で助けていただいたことに深く感謝申し上げます。

 大学病院の担当していただいた Y 医師にも「奇跡的だよ。あなたは自然薬を服用していたこともあり軽く、こんなに早く回復できたのかも。」と言われました。

 県立病院から、紫波のリハビリ病院に転院しリハビリを本格的に始めました。親切な看護師やリハビリ担当さんに恵まれ、食事が終わるとリハビリが待ちどうしかったくらいです。入院中は不安に苛まれました。暖かい家族に励まされとっても嬉しかった。食事やお風呂、当たり前のことがだんだんと出来るようになるのがとても嬉しかった。

 言語聴覚のリハビリで、舌のマッサージというのもあります。これをすると大きな声が出るようになり、まさに知らなかった世界。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の方たちの総合医療ですね。

 皆さんの中にも、「リハビリをしたいが、どこの施設に行けばいいのか…」、「リハビリをしているが、なかなか改善されない…」などと悩んでいる方もいると思います。リハビリは疲れるけど嬉しく楽しみな時間でもあります。なによりも食事が美味しく頂けますよ。

 大船渡市はあの大震災の日に 10m 以上とされるつなみが来襲して、大船渡市の中心である大船渡町を中心に、大きな被害をもたらしました。お陰様で少しずつですが復旧、復興がすすみ、私が倒れた時も病院にはすぐに運んでもらえました。しかし地方の病院は慢性的に医師不足です。

 救急隊員の方々にちょっとお願いがあります。隊員の方々が到着して、私の容態の確認が始まりました。第一声は「失禁あり」。多分、意識が無いと思っていたのでしょう。しかし、倒れてから自力で用を足しており、意識があった私は心の中で「違いますよ?。失礼ね?(^^ ;)」と思いました。マイナスの気温の中で一晩中倒れていれば、ほとんどの人間は意識がないのが当たり前なのでしょうが…私のように、実は意識があった場合もありますので、ちょっと言葉に気をつけていただければ、うれしいかな?。へへへ…(* ^ _ ^ *)

 入院中も 36.6 ? 36.8℃の体温が維持出来たことは自然薬服用のおかげであり、現在も後遺症もなく生活を送り、またお店でも元気にお客様とお話しております。皆様の中にも悩みをお持ちの方がいると思います。

 私の体験談をお話しし、少しでも人助けになればと思い、日々精進しております。